2015/11/20【ALL】
ワタリウム美術館 『JR's Picture Show 24 Frames Per Second 』

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現在、ワタリウム美術館ではフランス出身アーティストJRによる
『JR's Picture Show 24 Frames Per Second 』が開催されています。
JRは、世界各地の弾圧や貧困、差別のもとで暮らす人々を撮影し、現地の人たちと共に
その巨大な写真を建物の壁面や通りに貼るアート活動をしていますが、
今回は若者の暴動や移民をテーマとしたショート・フィルムが3作品と、関連作品が展示されています。
2005年パリ郊外で実際に起こった暴動事件をテーマに、
ニューヨーク・シティ・バレエ団が制作したパフォーマンスをもとにした『Les Bosquets レボスケ』、
1892年から1954年までアメリカへの移民の入り口だった「エリス島」を舞台に、
移民として来たものの最後まで入国を受け入れられず
そのままこの島で幽霊となった男をロバート・デ・ニーロが演じた『Ellis エリス』、
JRの女性のためのプレジェクト「女性たちはヒーロー(Women Are Heroes)」シリーズの
最新作『Rivages リヴァージュ』の3作品です。
どの作品もメッセージ性が強く、見終わってからそれぞれのテーマについて思いを巡らせます。

JRは言っています。
「アートは世界を変えます。
アートは直接的に物事を変えるわけではありませんが、ものの見方を変えます。
アートが変えるのは世界の見方です。
アートは比喩となります。
アートは物事を変えられないからこそ
意見を交換して議論する中立な立場を提供してくれるのです。」

今も世界中いたるところで勃発する暴動やテロ、なくならない貧困について、
JRのアート作品を通してその物事を捉えると、違った景色が見えてくるように感じます。
期間は今月29日まで。  (U)

ワタリウム美術館